車を持っている家庭にあると便利な外構がカポートです。カポートを設置することで、雨の日の車の乗り入れが楽、車が汚れにくくなるなどのメリットを得られます。
しかし、カポートを設置する際には注意したい点があります。注文住宅を建ててから「外構で失敗した」とならないために、注意点を確認しておきましょう。
●隣家への配慮
隣家にカポートが接する場合、屋根を伝って雨や雪が隣家の敷地に入り込んでしまう心配があります。汚れが入ってきたなどのトラブルの原因です。
トラブルを防ぐためにカポートの設置場所に配慮をしたり、屋根の形に配慮したりしましょう。フラットタイプの屋根で勾配をゆるくすれば、雨や雪などが隣家に流れ込みにくくなります。
●人が通るすき間を作る
カポートは柱の上に屋根がのっている形をしています。車庫のような壁はありません。柱と屋根のシンプルな造りですが、柱を立てる位置に配慮をしないと人が通りにくくなります。これでは車の乗り入れに不便をします。
よくあるケースが後部ドアが柱にぶつかってしまい開けられないというものです。車の大きさやドアの位置などに配慮してカポートを設置する必要があります。
●建物との間を空ける
地震があったときには建物もカポートも揺れます。どちらも揺れるので、建物とカポートの間が近すぎると、どちらも傷ついてしまいます。新築の注文住宅の場合は、特に傷が気になることでしょう。
建物とカポートのすき間はある程度確保しておきます。
●樹木の配置に注意
注文住宅を建てる際にカポートと一緒に樹木を植えた場合、樹木が成長をしてカポートにぶつかってしまう可能性があります。樹木は成長するので、そのことを頭に入れて植物を植える位置を考えましょう。
カポートはあると便利な外構ですが、設置方法に気をつけないと隣家とのトラブルの原因になったり、車の乗り入れが不便に感じてしまったりします。使うシーンを考えて設置してみてください。