注文住宅を建てる際には、家の内部のことだけでなく、外構のことも考えなければなりません。庭で植物を育てたい、プライバシーを保護したい、どちらの望みも叶えてくれるものが生垣です。
生垣を作る際には、いくつかポイントがあります。
●高さ
道路から家の中をみられないようにするためには、ある程度の高さの塀・フェンスが必要です。人が立ったときの視線の高さを考えると、1.5~1.8mほどの高さの生け垣が必要です。
この高さを超えると外から見た場合には圧迫感があり、庭や家の内部から見た場合は見晴らしが低下をしてしまったり、日差しが遮られてしまったりします。逆に低いとプライバシーの保護の役割を果たしません。
●トゲのある植物の利用
トゲがある植物を利用した生垣は、昔から猫などの動物の侵入を防ぐために用いられてきました。人間に対しても効果が期待でき、トゲがある植物を植えることで防犯性が高まることが期待できます。
トゲのある植物で生垣として利用できるものには、ヒイラギやカラタチなどがあります。
フェンスにトゲがある植物を絡ませることでも防犯性を確保できることが期待できます。つる性のバラなどの植物があります。
●植えつけ間隔
植え付け間隔が広すぎると生垣にすき間ができてしまい、近すぎると植物がうまく育ちません。
ヒイラギやカラタチの場合の植えつけ間隔は1mに2.5本から3本です。外構を考える際に植木屋さんやハウスメーカーと相談をしてみてください。
●ネットフェンス
生垣に必要なスペースは1.2 ~1.5mほどです。敷地面積が狭いとこのスペースを十分に確保できません。
そのようなときには、ネットフェンスで生垣を作ることがおすすめです。ネットフェンスは薄型なので、十分な敷地を確保できない場合でも設置できる可能性があります。ネットにツタなどつる性の植物を絡ませれば生け垣が完成します。
注文住宅を建てる際には外構のこともしっかり考えておきましょう。