生垣は、プライバシーを保護してくれたり、四季の移り変わりを楽しめたりする外構です。注文住宅なら生垣に使用する植物を自由に選ぶことができます。しかし、種類が多すぎてどの植物を選ぼうか迷ってしまうのではないでしょうか。
そこで、生垣に適した植物を紹介します。
●生垣に用いる植物に求められる条件
生垣に用いる植物に求められる条件は、密植に強いこと、成長が穏やかなこと、害虫がつきにくいこと、一年中葉が茂っていることです。プライバシーを保護するために、生垣にはすき間がないことが求められます。この条件を満たすために密植に強いことと一年中葉が茂っていることが重要です。お手入れのことを考えると成長が穏やかで害虫がつきにくい植物が望ましいです。
①イヌマキ
葉が細く、遮蔽性に優れている植物です。プライバシーの保護のためには、高さが1.5~1.8mほど必要なのですが、イヌマキは最終樹高が20mとされています。高さは剪定によってコントロールできます。
雄株と雌株があり、ともに5~6月ころに開花をします。
原産地は日本、中国、台湾で、日本の気候に適した植物であり、メンテナンスの手間がそれほどかかりません。
②キンモクセイ
街路樹や公園の樹木としてよく植えられている植物です。原産は中国で、日本に植えられているものの多くは雄株です。9月下旬から10月上旬ころに開花をし、芳香を漂わせます。生垣として植えれば、開花時期には香りを楽しめることでしょう。成長がやや速いので1年に1回は刈込が必要です。
③イチイ
北半球の温帯からマレーシア西部、メキシコに広く分布し、日本にも自生をしている植物で、日本の気候に適しています。暑さ寒さに強い特徴があります。
樹高は10mに達することもありますが、剪定でコントロールが可能です。剪定は3~4月、6~7月、9月ころに行います。
カイガラムシがつきやすいので、見つけ次第歯ブラシなどで取り除きます。
外構に植物を用い、植物のある素敵な注文住宅を建ててみてください。